Zope2.5 インストール手順
[更新日:
2005年06月11日
]
Zopeパッケージのインストール手順を簡単に説明します.
あまりに簡単なのでがっかりするかもしれません.
1. apt-getで簡単インストール
apt-getを利用するのが一番簡単です.
Vineを新規にインストールした状態では,
VinePlusへのパスが無効になっていますので,
その場合は,apt-getの設定ファイルを一ヶ所修正してからapt-getを実行します.
Vine2.5の/etc/apt/sources.listの14行目のコメントを外し, VinePlusを有効にします.
[修正前]
13 # Vine Linux 2.5 FTP
14 # rpm ftp://ftp.jaist.ac.jp/os/linux/Vine/apt 2.5/$(ARCH) ...
[修正後]
13 # Vine Linux 2.5 FTP
14 rpm ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/linux/Vine/apt 2.5/$(ARCH) ...
とコメントをはずします(パスも違っているかも '/os/linux' → '/pub/os/linux')
apt-get実行
$ su
# apt-get update
# apt-get install Zope-zserver
...
以下のパッケージが新たにインストールされます:
Zope Zope-zserver libexpat python2.1 python2.1-devel
...
続行しますか? [Y/n]
メッセージを読んで問題がなければ'y'と入力します
...
python2.1-devel #########################
Zope-zserver #########################
python2.1 #########################
libexpat #########################
Zope #########################
# exit
と表示されればインストール完了です
2. RPMによるインストール
RPMをダウンロードしてからインストールしたい場合は以下の手順でおこないます.
ダウンロード
以下のファイルをダウンロードしてください.
expat-1.95.2-0vl3.i386.rpm
expat-devel-1.95.2-0vl3.i386.rpm
libexpat-1.95.2-0vl3.i386.rpm --- 必須
python2.1-2.1.3-0vl1.i386.rpm --- 必須
python2.1-devel-2.1.3-0vl1.i386.rpm --- 必須
python2.1-tkinter-2.1.3-0vl1.i386.rpm
python2.1-tools-2.1.3-0vl1.i386.rpm
Zope-2.5.1-0vl1.i386.rpm --- 必須
Zope-zserver-2.5.1-0vl1.i386.rpm --- 必須
インストール
ZopeのRPMのインストールには次のコマンドを実行します.
(カレントにパッケージが置いてあるとします)
$ su
# rpm -Uvh libexpat-1.95.2-0vl3.i386.rpm
# rpm -Uvh python2.1-2.1.3-0vl1.i386.rpm
# rpm -Uvh python2.1-devel-2.1.3-0vl1.i386.rpm
# rpm -Uvh Zope-2.5.1-0vl1.i386.rpm
# rpm -Uvh Zope-zserver-2.5.1-0vl1.i386.rpm
# exit
その他のRPMは, もし必要ならインストールします.
3. Zopeを起動する
インストール直後の状態でZopeサーバは起動していません.
サーバを立ち上げるには次のコマンドを実行します.
$ su
# /etc/rc.d/init.d/zope start
Starting zope: [ OK ]
Zopeサーバの状態を見るには
$ su
# /etc/rc.d/init.d/zope status
zwatchdog (pid 761) is running...
zserver (pid 762) is running...
上はZopeサーバが動作している場合の表示です.
プロセス番号(pid)の数字は場合によって各々違います.
Zopeサーバを停止するには
$ su
# /etc/rc.d/init.d/zope stop
[ OK ] down zope: [ OK ]
とします
なおマシンをリブートした場合は自動的にZopeが起動します.
自動起動をON/OFFするにはスーパユーザモードで /usr/sbin/ntsysv
コマンドが便利です.
4. 新規ユーザを登録する
Zopeの操作はすべてWebブラウザを利用しておこないます.
Vine2.5にはmozillaやw3mなどが標準で用意されています.
また他のマシンからWebブラウザを使っても操作できます.
すでに初期ユーザ'admin'が登録されています.
まず最初に'admin'で管理画面に入ります.
次にあなたのアカウントを作成します.
以後あなた独自のアカウントですべて操作できますので,
初期ユーザ'admin'は必ず削除してください.
管理画面に入る
Webブラウザを使って
http://localhost:8080/manage にアクセスすると認証画面が表示されます.
ユーザ名:
[admin ] --- 'admin' と入力します
パスワード:
[123 ] --- '123' と入力します
これらを入力して [ OK ] ボタンを押すと管理画面が表示されます.
新規アカウントを作成する
- 左側フレームで [acl_users] フォルダをクリックします.
右側フレームにはユーザ'admin'が表示されているはずです.
- 右側フレームで [Add] ボタンをクリックします
下記のような画面が表示されます.
Name [hoge ] --- 新規ユーザ名(hoge)を英数字で入力する
Password [*******] --- パスワードを入力する
(Confirm)[*******] --- 上と同じパスワードを入力する
Domain [ ] --- 入力しない
Roles [Manager] --- Manager を選択する
'hoge'の部分に, あなたの好きなユーザ名を入れてください.
再起動します
ブラウザのキャッシュが効いてしまうので, 一旦ブラウザを終了させます.
ブラウザで
http://localhost:8080/manage に再びアクセスします.
認証画面では, 先程新規ユーザ登録で入力したものを使います.
初期ユーザ 'admin' を削除する
初期ユーザ 'admin' はもう必要ではないので(というより有害なので)
削除しましょう.
- 左側フレームで [acl_users] フォルダをクリックする
- 右側フレームで初期ユーザ 'admin' をチェックします
[x] admin
[ ] hoge
[Delete] ボタンをクリックすると'admin'は削除されます
5. 次に何をやればいいの?
既にたくさんのプロダクト(雛型や部品)が配布されているので,
その中から好きなものをダウンロードして遊べます.
私は Squishdot や ZWiki などを試してみましたが,
Zope の可能性について、とても驚いたことを憶えています.
ただ, それらをアレンジしてすぐに自分のサイトで公開するのは危険を伴います.
特に ZWiki は危険性が同居していることを理解してから利用すべきだと思います.
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